Fisheries

水産業の労働者は、交通運輸の中でも、最もひどい虐待を受けている。ITFはこれまでの4年間、漁船員の基本的権利のために闘ってきた。

ITFのオルガナイザーであるジョン・ハルトーホが、タイの外国人漁船員の組織化プロジェクトについて報告した。また、外国人労働者のソー・バウ・フーが現場の観点からこのプロジェクトについて報告した。まだまだやるべきことはたくさんあるが、査察対象の港湾で雇用契約を全面的にチェックできるようになったこと、タイ・ユニオン・グループのサプライチェーンに属する漁船の行動規範が策定されたこと、漁船員が救急セットを携行できるようにするための資金が確保されたこと等、大きな成果があったことを説明した。

ケン・フレミングが、アイルランドの水産労働者虐待に対する運動について、最新状況を報告した。業界はアイルランド政府を味方につけており、ITFは来月、虐待を加速させる漁業許可制度の一時停止を目指して、法廷闘争を展開する予定であることを説明した。

書記局のファブリチオ・バルセロナが水産部会の活動計画を紹介した。活動計画には、タイに漁船員組合を設立、認知させること、アイルランドの外国人漁船員を少なくとも35%組織すること、ILO第188号条約の批准・実施を促進させることなどが盛り込まれている。活動計画のほか、団体協約締結によりアフリカ東西両側の賃金ダンピングの阻止を目指す第26号動議が採択された。

ノルウェー船員組合のジョニー・ハンセンが議長に再選された。その他の役員の選出後、青年代表のジョージ・アレジャンドロ・ヴァルガス(アルゼンチンSMOU)が全体会議に水産総会の結果を報告することが決まった。

向こう5年間のスタートを切る体制が整った。ソー・バウ・フーは訴えた。「団結して闘えば、グローバル・サプライチェーン全体に組合の力を広げることができる。正義、尊厳、尊重を勝ち取るために団結しよう」